北方型住宅のこと

「みどり野ゼロカーボンヴィレッジ」工務店と建築家がコラボ

道建設部は3月29日、北方型住宅ZEROのモデル団地「みどり野ゼロカーボンヴィレッジ」事業に参加する工務店と設計事務所それぞれの一次受付を開始した。期間は5月19日(金)まで。

同事業は、南幌ニュータウンみどり野(空知管内南幌町東町3、4丁目)内に、地域工務店と建築家がコラボレーションして北方型住宅ZEROを建築するもの。ゼロカーボン北海道への道民の理解を深め、北方型住宅の普及啓発を図る。併せて南幌町への定住を促進することを目的とする。

壁面太陽光が要件

建築する住宅の条件は、事業のコンセプト・ルールに基づくこと、北方型住宅ZEROの基準を満たし、壁面を活用する太陽光発電設備を設置すること、きた住まいるさぽーとシステムに登録・保管を行うこと、竣工後少なくとも10日以上のオープンハウスを施主の承諾を得て行うことなど。

対象となる分譲地は8区画。地域工務店と建築家によるグループが提案する基本設計プランを元に施主を募集し、施主が決定した後に住宅を建設。完成時に約1ヵ月間のオープンハウスを実施する。予め施主を決めてから参加することも可能。

参加要件はきた住まいるメンバーで、BIS―M、BIS―E、BISのいずれかの資格を取得していることなど。先行プロジェクトの「みどり野きた住まいるヴィレッジ」に参加していない事業者は事前審査が必要。工務店は(一社)北海道ビルダーズ協会、建築家は(公社)日本建築協会(JIA)北海道支部が審査を行う。

工務店と建築家のコラボで

一次受付に申し込んだ工務店は6月30日(金)までにコラボレーションする建築家を決め、グループを結成したうえで二次受付に申し込む。グループを組むきっかけの場になるよう、事業者向けの説明会を5月30日(火)に開催する。当初から決まっている場合は一次受付の時点でグループとして申し込める。

参加が決定したグループは、まず基本設計を行い、概算工事費を積算する。道はこの設計プランを基にホームページや広報、広告、SNSなどでPRし、オーナー募集を支援する。施主が決定後、商談でプランの詳細と区画を決定し、契約を結んで実施設計、施工を行う。

住宅の設計や展示に対しては謝金を支給する。また、宅地価格の減額や子育て世代に対する助成など施主に対しての支援も行う。謝金や支援内容の詳細は説明会で発表する予定。