階段に滑り台
モデルハウスの見どころも学生自らが案内した。「つながる家」をテーマに、「家族とつながる」「未来とつながる」「自然とつながる」「物理的につながる」の四つのつながりを意識したと解説。
大きな特徴は階段に沿って設けられた滑り台で、子どものためはもちろん、両親も遊び心を忘れずに子育てを楽しめるようにプランした。また、将来子どもが巣立っても、孫を連れて遊びに来るときに「滑り台のあるおじいちゃん、おばあちゃんの家に行こう」と言えることが、「未来とつながる」ことになると力を込めた。階段の下に小さな空間を作り、ダイニングにした「ダイニングヌック」は、居心地が良く家族がさらに親密になることを求めたという。
このほか玄関、土間収納、食品庫、キッチンをつなげた家事動線や、夫婦水いらずの時間を楽しむバルコニー、子ども部屋に設けたプリンセスのような気分になれる装飾室内窓など、随所にアイデアがみられた。モデルハウスは約半年間公開し、その後売却する予定。公開期間中は、親子を対象としたワークショップの開催を検討している。