住まいの話題
やぐら作りに園児が参加
取材日:2025/10/30
キクザワ 住教育を進める
キクザワ(恵庭市)と協力業者で構成するキクザワ恵風会は10月21日、恵庭幼稚園(同)で木製遊具のやぐら作りを園児が体験するイベントを開催した。
やってみたい園児たちが自由に集まり、やぐらに使われる木材に水性塗料を塗っていった。スタッフや先生が見守る中、夢中になってハケを動かす姿がみられた。
やぐらは園の庭にもともとあったもので、柱を残して修復し、もう一つのやぐらと吊り橋で結ぶ工事が同日に行われた。キクザワの他、キクザワ恵風会に所属する相互建材工業、金子塗装、フクシマ(いずれも恵庭市)が協力し、1日で完成した。
恵庭幼稚園は園児の自主性を大切にし、主体的に体験できるさまざまな行事や企画を取り入れている。その一環として、キクザワはこれまで大工の出前出張を行ってきた。
今回は、老朽化したやぐらの修復工事の依頼がきっかけで、キクザワの菊澤章太郎専務取締役は「子どもたちにものづくりの現場を見せる良い機会と考えた」と話す。ボランティアとして無償で引き受け、材料費などはお客様感謝祭で人気企画の大工の工作物オークションから集まった資金を充てている。
「子どもたちに住教育をしていきたい」と菊澤氏。学校教育において、衣食住のうち「住」については学ぶ機会が少ないと感じているという。早くから住まいのことを知っていれば、大人になって家を建てる時に性能のことまで考えられるようになり、どの建築会社にするのか選択肢が広がる。
また、小さい時から職人を身近に感じることで、職人が将来の職業選択肢の一つになる。菊澤氏は、「今回のような体験会で、ものづくりの楽しさを知れば大工さんになりたいと思うかもしれないし、難しさを知れば大工さんへのリスペクトが生まれる」と強調し、「そうして大工や職人の地位向上につながることを目指している」と語った。
参加した先生は、園児たちが楽しんでいる様子に「貴重な経験の機会をいただいた」と感謝を述べ、「子どもたちが一歩踏み込み、チャレンジする心を育てたい」と話した。

完成したやぐらと吊り橋
